2025/05/31 11:40

とてもお世話になった方がゴールデンウィーク中に亡くなっていたと、先ほど連絡を受けました。


今を遡ること30数年前、私が20代前半の頃に所属していた組織の先輩でした。建築設計士として活躍され、素人同然の私に物事の組み立方のプロセスを教えてくださった方です。

2年前までは普通に元気だったのですが、健康診断で「大腸にちょっと気になるところがある」と「念の為」にと医師から治療を勧められました。日頃から仕事の付き合いによる飲酒と暴食を自覚されてましたが「大腸がんといわれてもピンとこないんだよね、どこも悪い感じしないし」と診断結果を告げられたときの心境を話してくれました。

念の為の抗がん剤治療から著しく体調を壊し、この1年は入退院の繰り返し。あまりの具合の悪さに抗がん剤の間隔を開けたり種類を変えるも、さらに辛くなるという負のループのようでした。

そんなもん辞めたらいいのにと助言するも、弱った身体で判断が簡単でないこともわかります。

退院の合間に自宅にお見舞いにうかがい、懐かしい話しでは時折笑顔を見せてくださりました。「気持ち悪くて食べられるものがほとんどない」という中で、持参した完全果実を喜んでくれました。小一時間も滞在してしまい「また来てよ」、「もちろん」と再会を約束してわかれました。完全果実を定期的に届けられたらと思うも、次の入院が決まっているような状態で叶いません。

がん治療は栄養を摂ることと体温を上げることが大切ですが、入院してしまうとそれも難しくなります。この流れではどうすることもできない気掛かりな時間が過ぎていきました。LINEメッセージは返信に間隔が開くようになり、やがて既読状態で2ヶ月経ちました。
人が亡くなることは仕方がないですが、苦しみながらまわりに苦痛を伝染させるのはよくない。

医師の判断や医療行為で悪い流れになることを、今まで何度もみてきています。日々の体調管理が大切だと痛感します。


今日、口にするものは大切です。