2023/11/12 13:36
数日前、親しくさせて頂いているフルーツ研究家の中野瑞樹さんから「柿をテーマにしたイベントがあるので一緒に行きませんか?」とお声がけ頂きました。
完全果実に柿は使用していないのですが、シーズン商品として考えている素材です。(柿を加えた試作品は過去に何度も作っていて、出来栄えに満足しています)
柿はフルーツの中でも特別なものだと思っています。日本らしさを感じ、とても不思議一面を持った素材です。多くの柿は渋柿で、とても生で食べられるものではありません。ですが渋抜きをすると強烈な旨味と甘味が出てきます。古来から日本人の保存食とし、先祖の方たちに命を繋いできたフルーツでもあります。
たくさんの品種、各地の農園からの柿を一度に味わえる貴重な体験をさせて頂きました。生素材を20種ほど、干し柿を8種類。
日本人の柿離れが進んでいる(売上が年々下がっている)そうで、それはまずいなと思っています。柿に限らずですが、日本人のフルーツ離れは深刻な問題です。政府(厚生労働省)も健康のためにフルーツを1日200g食べることを啓蒙してますが、国民には響いていない感じですね。
柿を充分に堪能した後で、延長戦として高級ブドウの試食をさせて頂きました。この画像の範囲で販売価格は10万円を超えるそうです。
少し前に「マツコの知らない世界」のブドウ特集で取り上げられたそのものの品種(農園も同じ)のようです。(残念ながら私はテレビを見ていない)
1粒60gを超えるイチジクほどの大きさのブドウ(ティアーズレッド)や聞いたこともないような品種の数々。中でも美夕果(ミユカ:長野県上田市の飯塚農園)は衝撃的な旨さでした。
なのですがブドウに詳しい方によると「この美夕果は60点くらいで味が乗ったのはこんなもんじゃない!」とおっしゃってました。
ブドウには沼がある。(沼に落ちた人も知ってます)ちなみに私の一番好きなブドウはナイアガラで、鮮度管理が難しいのでなかなか市場に出回らない品種です。
シーズンメニューのブルーベリー入りがお陰さまで完売したので、次なるシーズンメニューを考えています。
長文にお付き合いくださり、誠にありがとうございます。