2024/02/22 11:31

不思議な人の縁で榧(かや)の木のまな板を使うことになりました。(通常作業では抗菌性プラスチックまな板を使っています)


私はインテリアデザイナーでもあり、多少は木材の知識はありますが「榧」について詳しく知りませんでした。希少な銘木で宮大工や仏像仏具の職人、そして囲碁将棋の盤職人しか扱わない、市場にはほとんど出回っていない希少性の高い木材と知りました。

偶然の出会いから宮崎県の銘木使いである熊須碁盤店の職人さんと親しくなり、囲碁将棋盤の奥深さと正しいまな板選びを教えて頂きました。(熊須碁盤店では名人戦の対局で使用する将棋盤も作る)

榧の木は弾力性、水に強い、天然の抗菌性、乾きが早く黒ずみにくいなど、まな板の最高級材といわれます。木材にはひとつひとつ個性があるので、榧だから良いということではなく木目の状態も重要とか。
榧以外の材質でまな板の適正があるのは、ヒノキ、銀杏、柳、ヒバ、朴(ほお)のみ。よく目にする桐は木ではなく草が硬質化したものなので、まな板には不向きなようです。
多くのまな板販売者は材質の知識を持たず、適正のない材質や適材であっても木目の状態に関わらず販売しているところが多いようです。まな板は長く使う物なので、知識を持つ誠実なお店で買うことが理想ですね。

木製のまな板は2年に一度程度は表面の削り直しが必要で、熊須碁盤店のまな板をお持ちの方でしたら、他社で購入したまな板であっても無料で削り直しの対応をしてくれます。これにより全国様々なまな板の状態を把握し、情報やノウハウを蓄積されています。日本でまともな材質のまな板を売っているのは数社しかないという怖い話しも耳にしました。正しい知識を持つ方から、質の高いまな板を買うことは絶望的に難しいと感じます。

良いまな板の条件
■水をはじく(油分を多く含む)
■柔らかい(刃物を傷めない)
■抗菌・殺菌成分を含む
■木目細かい
■柾目

まな板はとても奥が深く、木の成長や油分の含有、住んでいる地域の気候(温度湿度)と住居の階数(何階で使うか)でも適材が変わるそうです。

榧の木は神々しい木材です。大相撲の土俵中央には神様への供え物として、昆布やスルメなどと共に榧の実も埋められているのだとか。

高貴で安心感を感じさせる香りは、完全果実のファクトリーに心地良さをもたらしています。

フルーツ素材のひとつひとつにストーリーがあるように、ツール(道具)にも想いを乗せて製品作りに取り組んでいます。


人気の【ブルーベリー入り】まだ在庫あります。
ブルーベリーはフルーツの中でも圧倒的な栄養価を持つ特別なものです。しかも完全果実では国産素材を使用しています。(瀬戸内離島産) 来期は製造しない可能性もあり、作れたとしても価格を上げざるを得なくなると思いますので、この機会にぜひご検討ください。



日々の体調管理には送料当社負担の【定期便】をお勧めします。



最後まで読んでくださり、誠にありがとうございます。