2023/12/03 15:07

中野瑞樹さんとのインスタライブ第2弾は『完全果実』製造の裏側を話しました。


自宅のキッチンで1,000回以上作っているフルーツジュース(ピューレ)ですが、ファクトリーで作ると勝手が違うことが幾つもありました。一度に作る製造量が自宅では1~2kg程度ですが、ファクトリーではワンロットが10倍以上の量になります。桁が違うというヤツです。


最もギャップがあったのは取扱うフルーツの量。フルーツ発注単位は100kgとかなので、ファクトリーでは一度に2~300kgとかのフレッシュフルーツを受け取ります。仕事で流通している方を除いては、100kg単位のフルーツと関わる機会はないですよね。どのくらいの置場が必要なのか?加工にどのくらいの時間が掛かるのか?様々なことを想定して仮説を立てますが、想定通りのこととアレレということが。

ナンデだろう?と上手く行かないことのひとつに加工したフルーツから金属臭を感じていたことです。いろいろな食のプロに相談するも、解決策にたどり着けませんでした。大手フルーツ専門店の上職者がファクトリーの視察に来たとき、彼なら解決のヒントがもらえるかも!と期待したのですが「社内でそんな話し聞いたことがない」といわれました。大手専門店では全く気にしていないようですが、フルーツは金属に触れている時間が長いと確実に不味くなります。徹底的に金属排除に掛かりました。

アルミ製の寸胴をプラスチック容器に変え、ステンレス製のボウルをプラスチックの洗面器に変えるなど、長時間フルーツが触れる環境を金属以外の素材に変えました。最後まで代替え品が見つけられなかったのはホイッパーです。ファクトリーではテニスラケットくらいの大きなホイッパーを使用していて、撹拌能力がとても優れています。あらゆる厨房道具を探したのですが、変わりになるものがナイのです。

スポーツ用品に目を向け剣道の竹刀にたどり着きます。そのままでは使えないので、バラして改造を加えオリジナルの撹拌棒の完成。剣先は閉じたり開いたり調節ができ、簡単にバラせるので衛生面も問題ありません。世界で唯一の自立型竹刀です。


このように考えられるあらゆることで品質向上に取組んでいます。



中野瑞樹さんとのインスタライブでは、二人のフルーツマニアの沼トークをお楽しみ頂けたのではと思います。